2020年3月、神戸芸術工科大学プロダクト・インテリアデザイン学科の学生さんとのワークショップを開始しました。学生さんにシリコーンを知ってもらい、「シリコーンで何ができるか」「どんな社会課題を解決できるか」などをディスカッション。学生さんたちにもシリコーンの特性や可能性を感じていただくことができました。そしてその後、学生さんたちとともに商品開発をすることに!現在も、新素材を使った商品のデザインについて取り組んでいます。
“デザイン思考” で人や社会の課題を考える
2018年 経済産業省・特許庁は、「『デザイン経営』宣言」を発表しました。
これは、日本企業の経営に「デザインの視点や思考を取り入れ、新たなイノベーションを生み出す力・国際競争力を高めよう」というものです。ニッシリでも事業開発プロジェクトを進め、さまざまな社会課題を考える中で、デザインの重要性を感じていました。そんな時、プロダクトデザイナー・野口僚さんとの出会い、神戸芸術工科大学の学生さんとのワークショップが実現。野口さんは、以前から「防災」「減災」などをテーマとしたユニバーサルデザインに取り組まれています。野口さんの社会課題に対する共感力、デザインで課題を解決しようという姿勢に大変感銘を受け、ともに商品開発に取り組ませていただくことになりました。
商品開発に向けた学生さんのプレゼンテーション・ニッシリ事業開発メンバーとのディスカッション
学生さんとのコラボ製品 第一弾!非常時でも使える「展開型バッグ」
2021年には、ニッシリオリジナルブランド「NEO⁺ SiltoLeather」を使った展開型バッグを共同制作しました。
「NEO⁺ SiltoLeather」は、再生ポリエステルの基布にシリコーンをコーティングした、レザー調の新しい生地素材です。(詳しくは「シリコーンの高機能性を生かした新しい生地素材「NEO⁺ SiltoLeather(ネオ シルトレザー)」をご覧ください)
シリコーンの特性を持ったこの新しい生地を使い「展開型バッグ」を作りました。
このバックは、普段使いはもちろん、災害時等緊急時には一枚の布となり、敷物・膝掛け・防災頭巾替わりに使うことができます。
この生地の持つ「防水」「撥水」「難燃」「耐寒」などの高機能性をいかし、非日常でも役に立つバッグ。少しでも減災に繋がって欲しいという想いで共同制作いたしました。
「こういうものがあったらいいな」を常に考える学生さんたちとは、いつも活発で有意義なディスカッションの時間をいただいています。
今後とも、学生さんたちと積極的に交流を深め、シリコーンの可能性を共に広げていきたいと考えています。
ワークショップ お問い合わせ
株式会社ニッシリ(未来デザイン部): 530.future@nissili.co.jp