シリコーンについて
01How to make silicone
シリコーンができるまで
シリコーンの主原料は、天然に存在する「ケイ石」。
ケイ石に含まれるケイ素(Si)と有機化合物を組み合わせることで、
「シリコーン」が出来上がります。
ケイ石(珪石)は、ケイ素(Si)と酸素(O)で構成されるため二酸化ケイ素と呼ばれています。
ケイ石の他にも、圧力・温度などの条件により、石英・水晶・シリカ鉱物など多様な結晶が存在します。
天然に存在する二酸化ケイ素(SiO2)
Silicon dioxide
シリコーンは、純度の高いケイ石を主原料に作られます。
これら二酸化ケイ素に含まれているケイ素(Si)は、地球の表層を構成する
成分として酸素の次に多く、地殻に豊富に存在しています。
シリコーンができるまでを詳しく見ていきましょう。
まず、天然のケイ石を電気炉で還元し、ケイ素(Si)を取り出します。そして、そのケイ素(Si)と塩化メチルを反応させ、シラン化合物を作ります。そこから、蒸留塔で5つのシランを精製します。
合成・反応を経て誕生したシラン。これらを加水分解し、シロキサン類を合成します。
「シロキサン」とはケイ素(Si)と酸素(O)が交互に結合した分子の集合:重合体(Si-O-Si)で、シリコーンの主骨格となります。
この工程を経て最初は、「オイル」「生ゴム」「レジン」という形態でシリコーンが誕生します。
これらは100%シロキサン化合物です。
それらの分子(ポリマー)に架橋剤や触媒、さらには充填剤などを添加して、ゴムコンパウンド・液状ゴム・ゲルなどの「硬化性組成物」、ゴムパウダー・レジンパウダーなどのパウダー製品へ、シリコーンは多様な製品に形を変えていきます。