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はまゆう第77号春華秋実

はまゆう第77号春華秋実


自然界では「競争」と「共生」という、相反すると思われる二つの概念が、微妙にバランスをとりながら共存しているという。このバランスが崩れだすと生態系も崩れ、突然変異したウイルスが発生し、感染したひとりから瞬く間に拡散していくことになる。動植物の生態系にも影響が出、突然地球上から絶滅したりする。
ところで、この様な自然界のバランス調整機能について、レミングという北欧に住むネズミの習性がよく引き合いに出されるという。このネズミは総数が一定以上に増えると、海に向かって集団移動を始め、あるレベルになるまで次々と海に飛び込み続けるそうである。
私たち人間の生活は、二酸化炭素などの温室効果ガスを大量に排出することで成り立っていると言っても良い。
このままでいると人類も北欧のネズミの様に生態系の崩れた自然界の海に飛び込み続けることになるかもしれない。
世界に広がるコロナ感染禍も自然界のバランス調整機能の象徴ではないかと思ってしまう。
現代に生きる私たちは原点である自然界で育ち、共存していることを忘れてはならない。

こんなことを考えずにはいられない今年もコロナ禍、窮屈な一年が終わろうとしている。
状況が変わらないであろうくる年も、私たちは明日に向かって歩き出さねばならない。
『呻吟語』に、歩くことは「動」であり考えることは「静」であると述べられている。
つまり両方は表裏一体であり、どちらかと言えば、静が動をコントロールし、歩いていてもその行為は静に基づくものだと言う。この静が重くなれば、人は足を止めると言う。
私も新年を迎えるにあたり、自分はどう歩んでいきたいのか、ちょっと足を止めて模索したいと思っている。

 

一つ脱いで後ろに負ひぬ衣がへ
芭蕉

 

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