薄膜塗布ができ、熱抵抗を低減可能！
高い信頼性・耐ズレ性などを併せ持つ放熱材料
シリコーングリースとは、シリコーンを基油に金属石けんなどの増ちょう剤や、各種添加剤を配合した製品。
広い温度範囲で使用でき、主に動的な機械部品やゴム部品の潤滑や絶縁、粘着に使用されます。
さまざまな製品ラインナップがあり、小分け対応も可能です。
＜サンプル対応可能＞
放熱シリコーングリースの特徴
- 薄膜塗布が可能
- 微細な凹凸にも使用可能
- 接触熱抵抗が小さい
- リワーク可能
- 耐ポンプアウト性能・耐ズレ性能のある製品ラインナップ
放熱シリコーングリースのメリット
放熱シリコーングリースは薄膜塗布（低BLT）が可能で、熱抵抗を小さくすることができます。また、シリコーンの耐熱特性によって、非シリコーン系の放熱材料よりも多くのメリットを有します。
シリコーン以外の放熱部材でも熱伝導性が高いものはありますが、基板等に実装した場合、薄膜塗布（低BLT）が難しいため、熱抵抗を低減できず、カタログ上の放熱特性を発揮できていないものがあります。また、発熱・冷却のサイクルを繰り返すことで、当初は特性を発揮できていても、長期使用で信頼性を確保できない場合、放熱材料としては不適であるとも言えます。
シリコーン系と非シリコーン系の信頼性比較
非シリコーン系グリースと比較して、高い信頼性・耐ズレ性・耐オイルブリード性を有します。
主な用途例
- 電源用パワートランジスタ、パワーモジュール、サーミスタの放熱
- CPU、LSI等の半導体デバイスの放熱
- 各種熱伝導媒体の放熱
放熱シリコーングリースの製品タイプ
一般用
特にトランジスタやサーミスタなどの半導体素子や各種熱伝導媒体の放熱・絶縁用として最適です。
- KS-609（一般用）
- KS-613N（サーミスタのポッティングなど）
- G-747（樹脂封止型パワートランジスタの放熱など）
高信頼性
一般用に比べ、耐ポンプアウト性、耐ズレ性、耐離油性に優れ、長期信頼性が求められる箇所への適用が可能です。
- G-775（粘度が高く耐ズレ性に極めて優れる）
- G-776（低粘度と低オイルブリード性を両立）
- G-777（作業性、耐熱性、熱伝導率、耐ポンプアウト性を兼ね備えた万能タイプ）
- G-779（G-777の信頼性をそのままに低BLTを実現）
- G-1000（接触熱抵抗の低さと耐ポンプアウト性を併せ持つ硬化型グリース）
高熱伝導
高熱伝導性充填剤を配合したグリースで熱伝導性に優れており、CPU・MPUの放熱に最適です。
- G-751
- X-23-7921-5
高熱伝導・溶剤希釈タイプ
イソパラフィン系溶剤を2％～3％含んだ配合で、高熱伝導性と作業性を両立させているため、CPU・MPUの放熱に最適です。
- X-23-7762（基本の製品）
- X-23-7783D（さらに熱抵抗を低減）
- X-23-7868-2D（粘度を下げ作業性向上、さらに高熱伝導率）
- G-787（3.0W/m・Kを超える熱伝導率、良好な作業性・耐熱性・絶縁性）
放熱シリコーングリース 小分けのご要望お聞かせください！
放熱シリコーングリースを「小分けにして使いたい！」というご要望があれば、ぜひご相談ください。
メンテナンス用・プライベートブランド・小容量（20g以下など）のご相談もお待ちしております。
このようなお悩みに！
- 1回の作業に必要なのは極少量
- 工具や部品を持ち運ぶため小容量の製品が欲しい
- 標準サイズでは保証期間内に使い切れない
- 環境のため、廃棄量を減らしたい
- 計量やディスペンサーを使う手間を減らしたい
小分けの用途例
家電用品のメンテナンス、リユースパソコン・タブレット、業務用エアコン、工場ラインでの作業性の改善など
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