ディスプレイ周辺やECUシステム、IGBT、センサーなどの車載用途の電気・電子部品にはシリコーンが欠かせません。シール材やポッティング材、コンフォーマルコーティング材が耐熱性や耐久性を要求する箇所に使用されています。

各種電子部品は小型化・ハイパワー化により発熱対策が必要となっています。放熱用シリコーンは液状ゴム・シート・グリースなど様々なタイプの製品があり、EV車にも採用が進んでいます。

エアバッグは、衝突時に乗員の安全を守る重要な装置です。エアバッグには、耐熱性があり基布へ密着しやすいシリコーンゴムをコーティングし、使用される際の高温ガスに耐えうる性能を付与します。

合成皮革シートの質感向上にはシリコーンの添加剤が使用されています。アームレストやグローブボックスなどをゆっくり開閉させるダンパーにはシリコーンオイルや粘着グリースが使われており、使用感を高めたり高級感を演出しています。

高透明なシリコーンゴムは耐熱性や耐候性、柔軟性を併せ持ち、ヘッドライトのレンズとしても使われます。ポリカーボネートやアクリル樹脂などでは難しい形状も成形が可能です。LEDライトにもシール材やポッティング材、放熱シリコーンが活用されています。

タイヤの原料であるゴム材料には、シリカを入れることで低燃費化できることが知られています。シリカは凝集しやすい性質がありますが、シランカップリング剤を使用することにより、分散性を向上させることができます。

オイルシール、耐熱ホース、ウェザーストリップのコート

塗料、ガラスの撥水、カーワックス原料、カーコーティング、オーディオの防振　など